認定看護師について

近年、認定看護師という看護師が病院内にいらっしゃることをご存知ですか?認定看護師(Certified Nurse:CN)は、日本看護協会が付与している協会認可の資格で、日本看護協会が定める認定看護師認定審査に合格した看護師のことを指しています。

認定看護師と認定されれば、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識が有すると認められたことを意味し、水準の高い看護実践ができるものと認められます。

そして同じ看護師に対する指導や相談活動もできるものと認められたということにもなります。

この認定看護師が担う役割としては、大きく分けて3つあり、それは、「実践・指導・相談」と言われています。

そしてこれらの役割を通じて、看護ケアの広がりと質の向上を図ることに貢献することが、認定看護師に課せられた任務となっているのです。

この「実践・指導・相談」とは、まず実践についてですが、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践するということを意味します。

この場合の実践は、患者さんに対する看護だけでなく、患者さん個人はもちろんのこと、そのご家族や疾病者の集団に対する実践も含みます。

続いての「指導」とは、看護職にある方に対して、看護実践を通して指導するということで、「相談」とは、看護職にある方に対するコンサルテーションを指しています。

これらの3つの役割は、認定看護師としての力を大いに発揮する分野であり、また同時に看護の現場でもとめられている内容ともなっています。

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看護のスペシャリスト

さて、このような水準の高い、いってみれば看護のスペシャリストが認定看護師なので、認定看護師の資格を取得するのも簡単ではありません。

認定看護師になるためには、日本看護協会が定める認定看護師認定試験に合格しなければならないのですが、まずは認定看護師認定試験を受けるための資格を得るのも、容易ではありません。

認定看護師認定試験の受験資格としては、日本国の看護師か保健師、助産師のいずれかの免許を持っているということは大前提で、それらの免許を取得後、5年以上の実務経験を必要とします。

またこれもただ実務経験を積めばよいというものではなく、そのうちの3年間は、特定の看護分野で収めた看護経験が必要となるのです。

そしてその上に、認定看護師教育機関において、認定看護師の資格を取得したい特定の分野に応じた教育課程を修めていなければなりません。

この教育課程としては、連続した昼間の教育を6か月以上で、総時間は615時間以上、うち共通科目は105時間以上、専門基礎科目と専門科目に時間規定はありませんが、学内演習と臨地実習は200時間以上を必要としています。

これらの条件を修めると、ようやく筆記試験による認定看護師認定審査を受けられるようになれ、この審査に合格すれば認定看護師認定証が交付されて、認定看護師として登録されるに至ります。

この認定看護師認定審査は、毎年1回5月頃に行なわれる審査で、内容としては筆記試験のマークシート方式、四肢択一となっています。

出題は一般問題20問と状況設定問題20問の計40問で、配点は一般問題50点、状況鉄製問題100点の、計150点満点です。

5年ごとの更新が義務付けられています。

これは、日々進歩する看護の技術の中で、常に高い水準の看護を提供できる認定看護師の質を維持しておくための義務なのです。

更新の条件としては、認定看護師の資格を取得している5年間の間に、看護実践が2,000時間以上に達していることと、制度委員会が定めた学会や研究会などへの参加や発表、または雑誌発表など自己研さん実績が、規定の内容で50点以上に達していることという2点です。

なお、いったん更新することが出来なければ、認定看護師の資格は喪失されてしまいます。

最後認定看護師となるためには、認定看護師の再認定審査を通らなければなりません。

再認定審査を受ける条件は、更新審査と同じく、2,000時間以上の看護実績と、制度委員会で定めた学会及び研究会などへの参加や発表、雑誌発表などの自己研さん実績が規定の内容で50点以上に達していることとなります。

なお、2008年6月現在で認定看護師の看護分野としては、次のようなものがあります。

救急看護、皮膚・排せつケア、集中ケア、緩和ケア、がん化学療法看護、がん性疼痛看護、訪問看護、感染管理、糖尿病管理、不妊症看護、新生児集中ケア、透析看護、手術看護、乳がん看護、摂食・嚥下障害看護、小児救急看護、認知症看護、脳卒中リハビリテーション看護、がん放射線療法看護。